DXやグローバル化が進む中、注目を集めているオフショア開発。しかしなんとなくハードルが高い、利用のイメージが湧かないという方も多いのではないでしょうか?本記事ではオフショア開発の概要やメリット、デメリットについて解説いたします。
1. オフショア開発の概要
2. オフショア開発のメリット
2-1. エンジニア人材不足の解消
2-2. 開発コストの削減
2-3. グローバルな開発リソースによる海外展開
3. オフショア開発のデメリット
3-1. 品質、納期管理の難しさ
3-2. 現地チームマネジメントの課題
3-3. コミュニケーションコストの増加
4. オフショア開発を成功させるポイントと適切なパートナーの選定基準
4-1. 双方の文化や言語を理解した優秀なブリッジSEのアサイン
4-2. コミュニケーションコストを最小限に抑えた指示の出し方
4-3. 現地チームマネージャーとの信頼関係の構築
5. バングラデシュオフショアサービスの活用を検討しよう
オフショア開発とは、国外の開発企業やエンジニアにアプリやwebシステム、インフラ構築などのソフトウェア開発を委託する開発手法のことです。開発コストの削減や人材不足の解消などを目的としており、企業は海外の優れた技術やリソースを活かすことができるため、近年注目を浴びてきています。
これに対し、東京や大阪といった都心部の開発会社が、地方の開発会社、エンジニアに開発をアウトソースする手法を「ニアショア」といいます。
ニアショアとは?オフショアとの違いやそのメリット、デメリットについて
コロナウイルスの影響もあり社会全体でDXが加速化する昨今、IT人材の需要は高まり続けています。しかし日本ではエンジニア不足が深刻化しており、経済産業省の試算によると、2030年には最悪79万人のIT人材が不足するとのデータもあります。そこで注目されているのが海外のエンジニア人材を活用した開発手法であるオフショア開発です。国内で不足している供給量を海外エンジニアの活用によって補うことで、国内のエンジニア需要をカバーし、社会全体のDXを支えることができます。
DXとは?DXの本質と外注する際の要点を徹底解説
深刻なエンジニア不足に伴い、国内では即戦力となるエンジニアの採用競争が激化。外注費用や採用コストが高騰している現状があります。しかしベトナムやフィリピン、バングラデシュといったアジア諸国のエンジニア人件費は国内のおよそ1/2〜1/3となっており、品質を落とすことなく開発費を50%以下に削減することができます。
各国のオフショア開発の概要はこちらの記事をご覧ください。
ベトナムオフショア開発について
フィリピンオフショア開発について
バングラデシュオフショア開発について
海外のエンジニアを開発にアサインすることで、グローバル視点のアイデアや異なるバックグラウンドを持つメンバー間のコミュニケーションが実現し、結果としてサービスや組織全体のグローバル化に寄与します。人口減少に伴い国内市場が縮小する中、海外展開を視野にまずは開発体制をグローバルにすることは非常に有効です。
グローバルな開発体制を構築する。課題と対策方法を解説
開発コストの削減を追求しすぎてしまうと、開発物の品質が低下したり、エンジニア自身の管理能力の低さ故に納期管理が難しくなる恐れがあります。バグや仕様漏れに起因する手戻り・修正が頻発し、最悪の場合最終的に社内リソースでの対応になることも。徹底したコミュニケーション体制と現地チーム管理を担保するため、発注側の意図を汲み取り、それを現地チームに伝えるブリッジSEは非常に重要です。
ブリッジSEとは?オフショア開発を成功に導くブリッジSEについて
現地チームの国の風習や働き方に関する価値観によっては、エンジニアが急に休みをとる、プロジェクト期間中にも関わらず突如離職するなどのリスクがあります。オフショア開発を利用している企業の中でも、エンジニアが急に飛んでとても困ったというトラウマ的な状況を経験された方も少なくありません。現地チームとの信頼関係構築や現地の文化、価値観がどのようなものなのかを理解することは、長期的なパートナーシップを築く上で非常に重要です。また、現地チーム側にマネージャーを配置するなど、徹底したチーム管理体制を構築することも重要となります。
オフショア開発を利用する企業の多くがコミュニケーションの課題を経験したことがあるでしょう。言語や業務経験の違いから指示のニュアンスが伝わらず、コミュニケーションの齟齬を埋めるために会議やドキュメント作成しなければならないなど、コミュニケーションコストが肥大化するリスクがあります。ここでもやはり、双方の言語、文化を理解している優秀なブリッジSEをアサインすることが、リスクを最小限に抑える鍵になります。また、コミュニケーションコストを最小限に抑えた指示の出し方も重要で、チケット管理ツールやプロジェクト管理ツールを上手に活用することもコミュニケーションの課題を解消する要素となるでしょう。
オフショア開発を成功に導くコミュニケーション体制とは?具体的な手法、ツールを紹介
オフショア開発を成功させるには、適切なパートナーの選定が不可欠です。その際には以下のポイントを考慮することが重要です。
文化や言語の違いはプロジェクトの円滑な進行に影響を与えます。ブリッジSEが双方のチームと円滑なコミュニケーションを図り、文化や言語の違いを乗り越える手助けをしてくれます。
遠隔地にあるチームとのコミュニケーションはタイムゾーンや言語の壁などによりコストがかかります。そのため、効果的なコミュニケーションツールやプロジェクト管理ツールを活用し、指示や情報の伝達を効率化することが必要です。
マネージャーが現地チームをリードし、問題解決や意思決定を迅速に行うことができると、プロジェクトの進行がスムーズになります。また、信頼関係を築きながらチームを導くことで、モチベーションの維持やチームの結束力を高めることができます。
オフショア開発を成功させるためには、適切なパートナーを選定する際にこれらのポイントを踏まえることが重要です。文化や言語の違いを理解し、効果的なコミュニケーションを図りながら、信頼できるマネージャーのリーダーシップのもとでプロジェクトを進めていくことが、成功への鍵となります。
弊社は、IT大国バングラデシュの首都ダッカに拠点を構えるグローバルITソリューションプロバイダーです。日本国内での業務経験が豊富なブリッジSEや9年以上米国、日本に技術提供をしてきた優秀なエンジニアチーム、チーム体制やコミュニケーションツールを駆使した強固なプロジェクト管理体制で、オフショア開発が抱える課題を解消し、安価・高品質・柔軟な開発サービスを提供しております。
課題解決を目指すお客様を企画、開発から運用保守までワンストップでサポートしておりますので、まずはお気軽にご相談ください。